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ー室生犀星ー
ゆうぐれ、うすきうれいに
氷菓子をすすりてあれば
すこし冷たくなりにけり。
ましろの百合(ゆり)と
しろがねの時計の鳴るこころ
はや秋は目をかがやかす。
(「青き魚を釣る人」より)
<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>