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ー室生犀星ー
虫は這(は)えり、灰いろのしめれる壁に
いとゆるやかにかげをひき、
窓のそとなる秋風に
羽根(はね)立てぬ虫のこころは。
(「十九春詩集」より)
<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>