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ー室生犀星ー
魚をあぶり
菜(な)をきざみてもてなせる人ら
おのが疲れを知らず
酬(むく)いられるべきことを知らず
ただ あがれあがれとは云えり
ものを食うべ
ひとのなさけの深きをしる
早春
故山(こざん)きびしき中にいてしる
(「いにしえ」より)
<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>