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しあわせな一日は

ー立原道造ー

しあわせな一日は幾つあったろう
日の終り 疲れた橋に身を凭(もた)れ
かぞえていれば
 
靄(もや)のなかにともる燈(あかり)は煌(きら)めいて
人の数の千倍のしあわせが
一人のためにあるのだと
 
やさしい調べで繰返していた
 

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