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屈折率

ー宮沢賢治ー

七つ森のこっちのひとつが

水の中よりもっと明るく

そしてたいへん巨きいのに

わたくしはでこぼこ凍ったみちをふみ

このでこぼこの雪をふみ

向うの縮れた亜鉛(あえん)の雲へ

陰気な郵便脚夫(きょくふ)のように

  (またアラッディン、洋燈(ランプ)とり)

急がなければならないのか

 

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