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再 生

ー淵上毛錢ー

野菊があたりまえに咲いている
原っぱだが牛もいない
寝ころんでみる
風が少しあるので
野菊がふるえている
背中が冷たい
どくどくと地球の脈がする
嘘のないお陽さまが
僕を溶かしてしまいそうだ
なにもかもが僕の心をきいている
野菊は咲いているし
ここにこのまま埋まってしまい
来年の野菊には
僕がひいらいたひらいた
 

<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>

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