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ー草野天平ー
息は静かに
眼(まなこ)は開き何処かを見る
自分をめぐる無数の
人の意識がつくった質や量などに
軽く触れ
口の辺りに笑みさえ湛える
それは苦しく悲しいけれど
遠く親子の人情をはなれ
何とも言えぬ
自由と法則の調節をとる
其処はもう白色か青色か
最高もなく最低もなく
天上すらも
いっさい無く
寂しさと静けさと安らかさのなかに
万事を止めて個性なく
いる