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ー水谷まさるー
月がほしいと
泣きながら
背(せな)の赤児(あかご)は
手をのばす。
あれは取れぬと
云いながら
子守はやけに
脊ゆする。
だけど子守も
つい昨夜(ゆうべ)
月を見てたら
かなしくて
郷里(くに)に帰って
行きたいと
泣いてせがんでいたそうな。
<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>