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ー千家元麿ー
御母さんに手をひかれて
小供は靴を買いに行った。
たった二日で初めて買ったズックの靴を破ってしまったので。
今度はもう少しいいのを買いに。
白い洋服に麦藁帽、赤い靴下をはいて
ぬかるみを拾い拾いチョコチョコ歩いてゆく
赤い足の白い鳥のように
お尻のところからパッとひろがった服を着て
町へ買物に御出かけ。
無邪気な女と小供よ。
気をつけて行け危いから
よっぱらいに会わないように。
荷車にひかれないように
<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>