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ー大野百合子ー

なにか慕わしい気配を感じて
窓をあけると
いつも見る街は
やさしい灯を点して
古風なにおいを持つ
初めての都のように思えた
 
私のすきな人達が
あの一つ一つの灯をかこんで
深く自分を守りながら
愛されて
愛している
そんな平和な気がする

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