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ー高見順ー
忘れた頃に出てきた可憐な失(う)せ物のようにおとなには無意味でも子供には貴重ながらくたのようにみんなに親切にしたい気持ちがおれの胸にもどってきたところがそいつが古風なラムネのガラス玉のようにおれののどにひっかかって息ができぬ誰か親切な人よ おれを叩き割ってくれぶざまなラムネのびんを割るように
<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>