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空をかける

ー竹内浩三ー

蛍光を発して

夜の都の空をかける

風に指がちぎれ 鼻がとびさる

 

虹のように 蛍光が

夜の都の空に散る

風に首がもげ 脚がちぎれる

 

風にからだが溶けてしまう

 

蛾が一匹

死んでしまった

<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>

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