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白き響

ー八木重吉ー

さく、と 食えば
さく、と くわるる この 林檎の 白き肉
なにゆえの このあわただしさぞ
そそくさとくいければ
わが 鼻先きに ぬれし汁つゆ

ああ、りんごの 白きにくにただよう
まさびしく 白きひびき

(八木重吉「秋の瞳」青空文庫より。現代仮名遣いに改めました。)

<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>

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