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稲 妻

ー八木重吉ー

くらい よる、
ひとりで 稲妻をみた
そして いそいで ペンをとった
わたしのうちにも
いなづまに似た ひらめきがあるとおもったので、
しかし だめでした
わたしは たまらなく
歯をくいしばって つっぷしてしまった

(八木重吉「秋の瞳」青空文庫より。現代仮名遣いに改めました。)

<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>

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