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朝・昼・夜・ロボット

ー萩原恭次郎ー

▲▲▲薔薇の花が咲いた!

~~~~~~~~眼球をほじり出せ!

白衣のロボットを産め!

========長距離のトンネルだ!

理性は実験室でビスケットになりそこねた!

青い帽子を冠れ!

ベルトで目かくしされたロボット

始業だ!終業だ!歩け!始業だ!終業だ!歩け!

ただ幾本ものアンテナを詩の中へ張り廻せ!

ラジオが聞える!

僕は針と糸とで身体中を縫ってゆく

黄色いメリケン袋となってぶらさがる

まったく最早

肉体をピストルの弾丸として射ち込みたいものだ!

射的・・!

(萩原恭次郎「死刑宣告」(日本図書センター)Wikisouceより。現代仮名遣いに改めました。)

<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>

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