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ぼすとんばっぐ

ー山之口貘ー

ぼすとんばっぐを

ぶらさげているので

ミミコはふしぎな顔をしていたが

いつものように

手を振った

いってらっしゃいと

手を振った

ぼくもまたいつものように

いってまいりまあすとふりかえったが

まもなく質屋の

門をくぐったのだ

 

 
<ぜひ読んでおきたい! 心に残る短い詩>

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