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中原中也の草々花々(くさぐさはなばな)10・簡単な感想

中原中也の詩を通覧すると
一目瞭然で「花」の登場が少なく
葉とか根とか枯れ草など「草木」が多いことがわかります。
 
「花」は珍しい分、
鮮やかな印象を残す場合が多く
向日葵(ひまわり)=「夏の日の歌」
れんげの華(はな)=「春の思い出」
白薔薇(しろばら)=「むなしさ」
菖蒲(しょうぶ)=「六月の雨」
菜の花=「春と赤ン坊」
桜=「正 午」
三色菫(さんしきすみれ)=(疲れやつれた美しい顔よ)
キンポーゲ=「狂気の手紙」
タンポポ=「狂気の手紙」
――などが記憶に刻まれます。
 
「花」の登場が少ないから色彩に欠けるというものではなく
出てくるべきところに出てきて
「菜の花」「三色菫」「キンポーゲ」など
詩(のタイトル)とともに思い出すことができます。
 
園芸店で売っているような「花」ではなく
自然の中の「花」の場合が多いのは
たとえば吉本隆明が
「わたしの好きだった、そして今でもかなり好きな自然詩人に中原中也がいる。」と
「吉本隆明歳時記」の巻頭に中原中也を取り上げ
「自然詩人」の名称で呼んでいることに通じるものでしょうか。
 
 
蓮(はす)の葉
楡(にれ)の葉
椎(しい)の枯葉
棉(わた)の実
葱(ねぎ)の根
すすきの叢(むら)
枇杷(びわ)の葉
とうもろこしの葉
芒(すすき)の穂
――などと、「葉」や「根」に詩人の眼差しは向けられ(ることが多く)
「草・花」というアングルで見ると
そのことだけを取って見ればいかにも地味という印象でした。
 
 
自然としての「草や花」を歌うからといって
吉本隆明はそれで「自然詩人」と言っているわけではなさそうですが
中原中也が「自然」を歌うために詩を作ったものでないことは
「草や花」を前面に出してはいない、というところにはっきりしています。
 
「草」や「花」に託して
「情」とか「メッセージ」とかを述べたということを
確認できるのではないでしょうか。
 
 
ほかにも色々なことが言えるのかもしれませんし
言えないのかもしれません。
言い過ぎて間違えるかもしれませんから
これ以上のことは控えておきます。
 
 
最後に、重複を避けて「花と草」だけを抽出しておきます。
 
百合
蓮(はす)の葉
草の根
向日葵(ひまわり)
曼珠沙華(ひがんばな)
楡(にれ)の葉
椎(しい)の枯葉
白薔薇(しろばら)
襄荷(みょうが)
柿の木
枇杷(びわ)
菖蒲(しょうぶ)
棉(わた)の実
麻(あさ)
ポプラ
菜の花畑
葱(ねぎ)の根
苔(こけ)
すすきの叢(むら)
杉林
菫(すみれ)
笹の葉
薔薇(ばら)
隠元豆(いんげんまめ)
蓮華(れんげ)
へちま
苺(いちご)
蔦蔓(つたかづら)
苜蓿(うまごやし)
百合(ゆり)
朝顔)
韮(にら)
いちじく
椰子樹(やしのき)
綿
げんげ
三色菫(さんしきすみれ)
茸(きのこ)の薫(かおり)
櫟材(くぬぎざい)
枇杷(びわ)の葉
夕顔の花
瓜(うり)
稲穂
とうもろこしの葉
芒(すすき)の穂
林檎(りんご)
パセリ
にんにく
コスモス
茅(かや)
こごめばな
葡萄
椿(つばき)
キンポーゲ
タンポポ
あやめ
菖蒲(しょうぶ)の花
 
(この項終わり)
 

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