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「一筆啓上、安原喜弘様」昭和9年3月13日、18日

青山二郎が住み
小林秀雄やほかの「様々な人々」が出入りする花園アパートへ
中原中也は夫人とともに暮らしはじめます。
その花園アパートへ安原喜弘の足が向かうことは少なく
したがって、詩人との接触も以前より頻繁ではなくなるのですが
手紙のやりとりは続けられます。
 
続けられますが
数はやや少なくなります。
数は少なくなりますが
1通の手紙に書かれる詩人の文は長くなっていきます。
 
 
安原の手元に残った中原中也からの昭和9年の手紙は
「中原中也の手紙」(講談社文芸文庫)で数えると以下の14通です。
 
「手紙71 2月10日」
「手紙72 2月11日」
「手紙73 3月13日」
「手紙74 3月18日」
「手紙75 6月2日」
「手紙76 6月5日」
「手紙77 6月24日」
「手紙78 8月25日」
「手紙79 9月10日」
「手紙80 9月18日」
「手紙81 9月21日」
「手紙82 11月1日」
「手紙83 11月15日」
「手紙84 12月30日」
 
 
飛ぶように時間は流れます。
「手紙73 3月13日 (はがき)」(新全集では「138」)は
新居へ来てすでに3か月。
青山二郎はまるで古くからの友人のように登場します。
 
 
先日は失礼 二ちゃんは一昨日帰ってまた昨夜三崎の方へ行きました また二三日したら帰って来るだろうと思いますが、当分病人が三崎にいる間そんな調子だろうと思いますから、気の向いた時電話してみられるのがよいと思います 一昨日話はしておきましたから
 
(アパートでは)雨の音が静かです 風さえなければアパ-トの雨は甚だ結構です
少しずつ本が読めます 風景画が沢山みたいような気持です       失敬
 
 
「二ちゃん」は白洲正子によると「ジィちゃん」と発声するようです。
青山二郎の愛称です。
身近な人は親しみを込めてそう呼んでいました。
 
安原の兄は陶芸家で
陶器鑑定の達人といわれる青山とを
引き合わせたいと思って
詩人に仲介を頼んだということを安原はコメントしています。
 
 
「手紙74 3月18日」も「二ちゃん」のことが書かれます。
 
 
同封の切符貰いましたが 行けなくなりましたのでお送りします
二ちゃんは昨夜まだ帰っていませんでしたが、今日は妻君が来る日なので帰って来て、明、明後日位はいることと思います
        3月18日           中也
 
 
3月18日付けで「昨夜」ですから
17日にまだ三崎から戻っていない
けれども、18日の今日は、この当時別居していた青山の妻(舞踊家の「武原はん」)が訪れる日なので帰っていて、
19、20日には在宅しているだろう、と案内している手紙です。

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