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中原中也の春の詩<21選>

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<中原中也の春の詩を集めてみました>
 

 
 
トタンがセンベイ食べて 〜春の日の夕暮
 
大きい猫が頸ふりむけてぶきっちょに 一つの鈴をころばしている、〜春
 
菜の花畑で吹かれているのは……赤ン坊ではないでしょうか? 〜春と赤ン坊
 
ピーチクチクと啼きますは ああ 雲の子だ、雲雀奴だ 〜雲 雀
 
象を見せても猫(にゃあ)といい 鳥を見せても猫だった 〜また来ん春……
 
ああ、家が建つ家が建つ。僕の家ではないけれど。〜はるかぜ
 
燻銀なる窓枠の中になごやかに 一枝の花、桃色の花。〜春の夜
 
何時の日か絶えんとはする カドリール! 〜春の思い出
 
きょう一日(ひとひ)また金の風 大きい風には銀の鈴 〜早春の風
 
うわあ うわあと 涕くなるか 〜春の日の歌
 
みなさん、今夜は、春の宵。 なまあったかい、風が吹く。〜春宵感懐
 
愛するものが死んだ時には、自殺しなきゃあなりません。〜春日狂想
 
空は晴れてても、建物には蔭(かげ)があるよ、〜早春散歩 
 
窓から流れ出している燈光はあれはまるで涙じゃないか 〜(とにもかくにも春である)
 
丘に建ってたオベリスク、春には私に桂水くれた 〜春と恋人
 
昨日は喜び、今日は死に、明日は戦い? 〜春の雨
 
生きているのは喜びなのか 生きているのは悲みなのか 〜春の消息
 
春の光は、石のようだ。 〜悲しき朝
 
私がげんげ田を歩いていた十五の春は 煙のように、野羊(やぎ)のように、パルプのように、〜(吹く風を心の友と)
 
ポカポカポカポカ暖かだったよ 岬の工場は春の陽をうけ、〜思い出
 
春の日は、苜蓿(うまごやし)踏み 青空を、追いてゆきしにあらざるか? 〜幼なかりし日
 

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