未発表詩篇〜草稿詩篇(1925年~28年)(インデックス)
多産婦よ 炭倉の地ベタの隅に詰め込まれろ! 〜退屈の中の肉親的恐怖
最早、あらゆるものが目を覚ました、黎明は来た。私の心の中に住む幾多のフェアリー達は、〜或る心の一季節
ああ、秋が来た 眼に琺瑯の涙沁む。〜秋の愁嘆
千の華燈よりとおくはなれ、笑める巷よりとおくはなれ、〜かの女
母は父を送り出すと、部屋に帰って来て溜息をした。彼の女の溜息にはピンクの竹紙。〜少年時
外燈に誘出された長い板塀、人々は影を連れて歩く。〜夜寒の都会
われ星に甘え、われ太陽に傲岸ならん時、人々自らを死物と観念してあらんことを! 〜地極の天使
疲れた魂と心の上に、訪れる夜が良夜であった‥‥‥ 〜無 題
私は出て来た、街に灯がともって 〜浮 浪
昨日は喜び、今日は死に、明日は戦い?…… 〜春の雨
屠殺所に、死んでゆく牛はモーと啼いた。〜屠殺所
暗い空に鉄橋が架かって、男や女がその上を通る。〜夏の夜
かつて私は一切の「立脚点」だった。かつて私は一切の解釈だった。〜処女詩集序
私の心よ怒るなよ、ほんとに燃えるは独りでだ、〜詩人の嘆き
面白がらせと怠惰のために、こんなになったのでございます。今では何にも分りません。〜聖浄白眼
私を愛する七十過ぎのお婆さんが、暗い部屋で、坐って私を迎えた。〜冬の日
・・・・・・・・・・ 在りし日よ、幼なかりし日よ! 〜幼なかりし日
いとけない顔のうえに、降りはじめの雨が、ぽたっと落ちた…… 〜間奏曲
夜霧が深く 冬が来るとみえる。〜秋の夜
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