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末黒野

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(自然というものは、つまらなくはない)

 
自然というものは、つまらなくはない、
歯医者の女房なぞというのが、つまらないのだ。

よくもまああんなにしらばっくれてる、
でもね、あいつらにはあいつらで感情の世界があるのだ。

どっちみち心悸亢進(しんきこうしん)には近づきつつあるのだが、
そのうち隠居するという寸法なんだ。

つまりまあ馬鹿でなければ此(こ)の世に問題はない。
問題がなければ生きてはいられない。
 

▶音声ファイル(※クリックすると音が出ます)

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ひとくちメモ

つまらなくはない、と

わざわざ、二重否定をもって

自然は面白い、ということを

詩人は歌いたかったのでしょうか――。

そもそも

自然って、この場合

何をさしているのか

ぼやーっとしています。

何かに

怒っている感じが

伝わってきますが

「歯医者の女房」というメタファーが

中也独特で

この「歯医者の女房」が

あんなにしらばっくれている、

けれども

一歩下がって好意的に考えれば

あいつらにもあいつらなりの感情の世界があるのだし

どっちみち

心悸亢進が近いことだろうし

そのうち隠居するってことなんだ

つまりさあ、

馬鹿じゃなければこの世を生きるには問題はない

問題がなければこの世を生きていられない

冒頭の二重否定が

まどろっこしく

結末の二重否定も

あいまいさを引きずりました。

どちらも

未完成ゆえでもあるのですが

歯に衣がかぶせられたようで

「敵」が見えてこない戦場にいるようです。

 

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