ツイッター

  • 中原中也(bot)
    (詩の全文が読めるリンク付)
  • 「中原中也」に関するツイート

末黒野

中原中也全詩集

  • おすすめ本

広告

中原中也詩集

  • おすすめ本

« 古代土器の印象 | トップページ | 情 慾 »

初 夏

 
扇子と香水――
君、新聞紙を絹風呂敷(きぬふろしき)には包みましたか
夕の月に風が泳ぎます
アメリカの国旗とソーダ水とが
恋し始める頃ですね
 

▶音声ファイル(※クリックすると音が出ます)

<スポンサーリンク>


ひとくちメモ

高橋新吉は

「ダダイスト新吉の詩」の

冒頭の作品「断言はダダイスト」で

DADAは一切を断言し否定する

無限とか無とか 

それはタバコとかコシマキとか単語とか同音に響く

想像に湧く一切のものは実在するのである

と歌っています。

このフレーズで

思い出すことになるのが

「初夏」。

この詩の最終行の

恋し始める頃ですね

だけが

まっとうな意味があって

ほかの詩句は

タバコとかコシマキとか……

いくらでも

入れ替え可能。

たまたま

異なって発音されているだけで

みんな

実在することに変わりはありません。

新聞紙が絹の風呂敷を包んだって

その逆だって

どっちだっていいさ

月が風に泳ぐのか

風が月に泳ぐのか

それも同じことさ

どっちだっていいのさ

スターズ・アンド・ストライプスがソーダ水を飲むのか

ソーダ水がスターズ・アンド・ストライプスを飲むのか

飲むのも

飲まれるのも

おんなじこっちゃ

恋なのだもん――。

 

<スポンサーリンク>

« 古代土器の印象 | トップページ | 情 慾 »

スポンサードリンク

「山羊の歌」〜羊の歌

未発表詩篇〜ダダ手帖(1923年〜1924年)

おすすめ本

中原中也の手紙から

中原中也の手紙

ランボー詩集

  • おすすめ本

中原中也が訳したランボー(はじめに)

ランボー詩集〜附録

ランボー詩集〜後記

ランボー〜ノート翻訳詩

ランボー〜翻訳草稿詩篇

ランボー