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(土を見るがいい)

 
土を見るがいい、
土は水を含んで黒く
のっかってる石ころだけは夜目にも白く、
風は吹き、頸(くび)に寒く
風は吹き、雨雲を呼び、
にじられた草にはつらく、

風は吹き、樹の葉をそよぎ
風は吹き、黒々と吹き
葱(ねぎ)はすっぽりと立っている
その葱を吹き、
その葱の揺れ方は赤ン坊の脛(はぎ)ににている。
 

▶音声ファイル(※クリックすると音が出ます)


ひとくちメモ

(土を見るがいいに登場する葱は

葱畑に生育する葱で

昭和8年当時

東京にも農家があり

農家でなくとも

民家の路地には

葱を栽培する風景が見られたはずです。

その葱の揺れ方は赤ン坊の脛(はぎ)に似てゐる。

――は、「葱坊主(ねぎぼうず)」からの連想ではなく

詩人の独創らしいのですが

葱の揺れ方が

赤ン坊の脛=赤ん坊のふくらはぎに似ているとは

絶妙です。

ステロタイプな表現への

繊細な否定が

ここにあります。

1連6行の2連の作品は

小品のうちに入るでしょうが

ピリリとひきしまった

緊張感がただよって

名品です。

 

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