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(僕の夢は破れて、其処に血を流した)

 

僕の夢は破れて、其処(そこ)に血を流した。
あとにはキラキラ、星が光っていた。

雲は流れ
月は隠され、
声はほのぼのと芒(すすき)の穂にまつわりついた。

⦅泣かないな、
俺は泣いていないな⦆

僕はそういってみるのであった。

涙も出なかった。鼻血も出た。
 

▶音声ファイル(※クリックすると音が出ます)

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ひとくちメモ

(僕の夢は破れて、其処に血を流した)は

昭和8年(1933年)5―8月の制作(推定)とされ

(土を見るがいい)

(卓子に、俯いてする夢にも倦きると)とともに

連続して作られたらしいことが分かっている作品です。


3篇ともに

「雲」が登場し

苦悩のシンボルのように

月を隠したり

雨雲になったり

星を追いやる小さな雲として現れたりします。


「白痴群」の廃刊・解散は

詩人を苦境に立たせ

3年の歳月が流れています。


前年1932年春に編集し終わった

第一詩集「山羊の歌」の出版交渉は

何度も何度も

頓挫しそうになります。


僕の夢は破れて、其処に血を流した


この1行は

かなりリアルに近い状況でした。


ひどい苦境にあるとき

ふっと

自分の姿を一歩引いて眺めてみる

というようなことが

起こるものといってよいでしょうか。


笑えてしまいそうなくらい

泣き出しそうな自分に

《泣かないな、 

俺は泣いてゐないな》


と呟いてみる瞬間を

人はだれでも人知れず

味わうことがある

といってよいでしょうか。


そんなときに

おまけのように

何かの拍子に(?)

机の角にぶっつけでもして(?)

鼻血まで出してしまう

泣きっ面に蜂……


限りなく喜劇に近い悲劇……


人からは

そのようにしか見えない

苦悩……

 

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